2024/03/05 13:03

お庭のちょっとしたスペースでも夏場になると除草・草むしりに苦労しているというお話をよく聞きます。

一言で雑草対策と言っても、対策方法はたくさんあります。

お庭の環境、用途、生活スタイル、ご予算に合った対策方法をおすすめします。

雑草対策の方法としては、主に以下の方法が一般的です。
(1)除草剤の散布
(2)グランドカバー(植物)
(3)防草シート貼り
(4)砂利敷き
(5)人工芝
(6)インターロッキング

(1)除草剤の散布

▼除草剤の種類と特徴

除草剤は主に①茎葉処理型、②土壌処理型、③ハイブリッド型の3タイプに分類されます。

①茎葉処理型:即効性がある・すでに生えている雑草にのみ有効(持続期間:1-2ヶ月)
・茎や葉から薬剤が吸収される
・樹木周辺やこれから植物を植える予定の場所

日産化学 ラウンドアップマックスロードAL 2L
日本農薬 農薬 日本農薬 エコパートフロアブル500ml
日産化学 農薬 日産化学 MCPソーダ塩 1.5kg

②土壌処理型:ゆっくりと効果が現れ持続性がある(持続期間:6-9ヶ月)
・根から薬剤が吸収される
・枯らしたくない植物がない駐車場や広い庭など

日産化学 農薬 日産化学 トレファノサイド乳剤 500ml
日産化学 農薬 日産化学 ラクサー乳剤 500ml
レインボー薬品 ネコソギエースV粒剤

③ハイブリッド型:即効性と持続性がある(持続期間:6-9ヶ月)
・茎や葉、根から薬剤が吸収される
・別荘や遠方の実家など頻繁には行かない場所

フマキラー カダン除草王 オールキラー 粒剤 3kg
アース製薬 アースカマイラズ 草消滅 ジョウロヘッド 2L
アース製薬 アースガーデン おうちの草コロリ 6L 除草剤

(2)グランドカバー(植物)

「グランドカバー」とは土の部分を植物や砂利などでカバーすること。例えば、芝生もグランドカバーの一種です。雑草対策には地面をしっかりと覆うように生える植物や、根が土中に密集しながら伸び広がる種類を選びます。密度が高いほど、雑草の種が飛来しても、成長しにくく生えにくくなります。

▼耐陰性のある植物
①ディコンドラ(ディコンドラ・エメラルドフォールズ)
地面を這うように丸っこい葉を伸ばします。耐陰性は品種によって異なり、日陰で湿度が高い場所に適しているのは緑の葉をつける「ディコンドラ・エメラルドフォールズ」。銀色の葉の「ディコンドラ・シルバーフォールズ」は乾燥した日当たりのよい場所を好みます。

②セダム(マンネングサ)
一年中明るい緑が庭を彩る常緑で小さくぷっくりした肉厚な葉が特徴的な多肉植物。初夏に黄色い花が咲きます。日陰でも育ち乾燥にも強く、植えっぱなしでも育つので手がかかりません。根が浅いため、植え替えは簡単です。成長が遅いので、庭の限られた範囲のグランドカバーに適しています。

③ハツユキカズラ
ピンクから白の斑入りの新葉が緑一色に変化する過程が素敵な植物。5~6月に白い花が咲きます。半日陰でも育つが、適度に日照があることで葉の斑模様がきれいに現れます。直射日光を当てすぎると葉焼けしてしまうので注意。

④リシマキア(リシマキア・ヌンムラリア・オーレア)
葉は明るい緑色で、小さな黄色の花を咲かせるのが特徴。なお日射しが強いほど葉に黄色味が出る。冬は葉が赤茶色に変化し、春になると緑色の新芽を出す。常緑ではないですが、季節感を感じられるグランドカバーです。日陰のじめっとした場所にも適応してくれる品種。蒸れには弱いので、風通しが悪い場所は要注意です。

踏みつけに強い
①クラピア
春から秋に、白くて丸い子花を咲かせる植物。成長スピードが早く、種をつけずに水分と土中の養分だけで、地面に広がりながら繁殖します。特別な手入れは不要です。葉は柔らかいですが、とても丈夫なので踏んでも問題ないです。

②タマリュウ
常緑で、冬も鮮やかな緑色で庭を彩ってくれます。踏みつけには比較的強いですが、継続的に強い踏圧がかかるとダメージがあるので、日常的に上を走り回ることは避けた方が良いです。

③ハイゴケ
多湿な環境を好むので水やりが必要。蒸れには弱い。和風の庭に良く似合います。踏みつけにはとても強いが、地面にしっかり根付いていないため剥がれやすいです。

花を咲かせる
①シバザクラ
春にピンクの花を咲かせます。濃いピンクや白、藤色もあり種類が豊富です。高さは10cm程度まで成長します。花や茎は踏まれるとダメージがあるため、歩くスペースには植えない。湿気が苦手。

②ベロニカ・オックスフォードブルー
3~5月に青紫色の花を一面に咲かせます。葉は常緑ですが、寒い時期には葉の色がやや濃くなります。
踏みつけには強くないので、花壇や人が立ち入らない位置のグランドカバーとして植えましょう。

③プラティア
小さな星型の花が特徴的。白や青紫の花が細かく咲き、満開時には花のカーペットを敷いているような見た目になります。また春と秋の年2回開花を楽しめるのも魅力です。雑草を抑制する作用もあります。直射日光に当たりすぎると葉焼けのおそれもあるので、半日陰から日向で、適度に水を与えて育てましょう。

④イブキジャコウソウ
タイムの仲間で、葉からはハーブのような香りがします。開花期は6~7月が最盛期で、10月頃までちらほらと花が続きます。土壌の酸度が花の色に影響する植物で、アルカリ性が強いとピンク寄り、酸性が強いと薄い紫色になります。葉の色は季節によって変化し、春から秋にかけては緑色、冬は銅色です。雑草を抑える効果もあり、植えてから1年以上経つとだんだん雑草の発生が減ります。

(3)防草シート貼り

▼施工手順
①整地
・シートを貼る土地をできるだけ平らにします
・コンクリートなど構造物との境界性は特に草取りをしっかりとやります
*ドクダミ、芝など地下茎が発達している植物は入念に

②シート貼り
100円ショップなどでもシートは売っていますが、米デュポン社が提供しているザバーンを推奨しております。
耐久性が圧倒的に違います。せっかく苦労して貼ったシートも劣化して1年で貼り替えとなってしまっては、、、しんどすぎます。

⚫︎材料

・ザバーン240 / 350 → 商品はこちら 楽天市場 / Amazon
*色:緑・茶色 / 長さ:1m*30m・2m*30m
・ザバーン用接続テープ → 商品はこちら 楽天市場 / Amazon
・コ型止めピン(150mm)&ワッシャー → 商品はこちら 楽天市場 / Amazon


構造物との境界性を綺麗に敷くと見栄えが良くなります


基礎がありピンが打ち込めない時など、構造物とシートを接続テープで止める場合もあります。

(4)砂利敷き

シート貼りのみで良いというお客様も多くいらっしゃいますが、ご予算に余裕があるのであれば砂利敷きがお勧めです。
(良い点)
・見栄えが良い(お庭の雰囲気に合った砂利の色を選びます)
・シートの耐久性が上がる(直射日光を避けれるため劣化スピードが遅くなる)
・砂利の重さでシートが剥がれにくい